3.29.2011

自主的なこころの癒しについて






怒り、憤りを外に向けて発散することは重い気持ち、ストレスを早く回復させます。

ここで心に留めておきたい事は、その怒り、憤りの感情は「対象からそう言う感情にさせられている」のではなく自分の中にすでにその種を有しているという事。

相対するものは人であれ、事象であれ自分の見方によって変化することからもそれは確認できますね。あくまでも自分が感情を創り出している訳です。


その種は色々な呼び方がありますが、エックハルト・トール氏はこれを「ペインボディー」と名づけています。
誰しもこのペインボディーを抱えているもの。自分と違った意見(不快に感じたり、悪いと判断したり)を持った人を見ると、聞くと、あるいはその人に批判を受けたり、非難されたりするとむくむくとこのペインボディーが頭をもたげたりすることもありますね。

このペインボディーを解消するには、抱え込まずに外に表出することが大切。

日本人にとって、今回の災害で海外のマスメディアで取り上げられていましたが、物静かで理性的であることが、価値があり美徳とされているように思います。

言い方を代えると、気持ちを表出する度合いが小さく、押さえ込んでしまう、と言えるかもしれません。

そして、誇り高い気質も持ち合わせているように思います。(時々これが高じると、人に素直に何かを頼む、率直な気持ちを表して甘えるなどの行為がとても難しくなります。)

家庭で、社会で個人の気持ちを抑圧する、牽制する、批判するという気質の土壌もこのことに拍車をかけているかもしれません。

で、いつしか抑圧された感情は、いつもの何倍にもなって爆発してしまうわけです。

どうやったら重い気持ちを解消できるのでしょう?

その社会で育ってきて、なかなかそのつど感情を、素直にこだわりなく、人を傷つけることなく表現できない場合は、ノートなど用意して、ご自分の感じていることを書き出してみることが有効です。

「私は、これこれのことに怒りを感じている」などとはっきりと自分で自分の感情をはっきり自覚できるように書いてみるのです。

それから、それを声に出して読み上げてみる。

そうして心の、感情の整理ができてくると、段々怒りの感情が和らいできます。
それでも解消されない場合は、また別の観念(思い込みやネガティブな感情)を観てみる必要があります。
ゆっくり、1つ1つ丁寧に自分の観念、感情をみつめてあげてください。


不安で仕方がない、どうしてもイライラし、恐怖感や重い気持ちが治まらない状態、それで自分が、周囲が困る状態の時は、ためらわずに「こころの専門家」にご相談をなさってください。