もうすぐワンコのロレンツォが生まれて1年に。彼のお誕生日は2009年の12月15日でした。
家に来たのは今年に入ってから・・・。
ロレンツォが来る前にも私達にはワンコの家族が居ました。
そのワンコのディンゴは私がこのうちにお嫁に来た時にはもう夫の家族として住んでいたのです。
息子が生まれた時ディンゴはいつも側にいて、息子は彼と一緒に大きくなりました。
一人っ子の息子はディンゴを兄弟のようにして育たのですね。
よちよち歩きの頃から一緒にお散歩に、そして、休日は近くの山に一家で散策。
よちよち歩きの頃から一緒にお散歩に、そして、休日は近くの山に一家で散策。
私は継母的存在で、随分ディンゴには手をやきましたが(結婚する前に夫の彼女だった人が飼っていたのです)、息子はとっても深い愛情をもっていたのですね。
一昨年の8月に15歳のディンゴは、お腹にできた手術不可能な腫瘍で心臓圧迫のため天に還りました。
その時、獣医さんが来て下さって看取ってくださいました。
息子はそこに立会い、初めて間近なものを亡くする経験をしました。
愛するものとの別れ・・・。
皆でろうそくを灯して、何日か思い出しては泣いて居たのを思い出します。
皆でろうそくを灯して、何日か思い出しては泣いて居たのを思い出します。
夫と私は日々の忙しさのなかでだんだん思い出すことが少なくなりましたが、息子はなかなか頭では分かっていても、心では納得できずに居ました。
毎日、私のところに来て、泣きべそで「ディンゴはもう帰ってこないよね、もっと可愛がってあげたかったよね。大好きだったんだ。ね、ママ、またディンゴに会えるかな?もう、どこかに生まれ変わっているかな?そしたら、また会えるよね」 と同じことを繰り返し話してきます。
そのうち、良くディンゴに似た犬に夫が仕事の帰り出会いました。その犬の飼い主に頼んで散歩に行くことに。
でも、1,2回で彼はやっぱりディンゴじゃないから、と息子は行くことをやめてしまいました。
大好きな犬の出る映画も見れないほど、気分の沈んだままの息子。
夏が過ぎてもなかなか悲しみが癒されない様です。
私はディンゴ宛に手紙を書いてみては?と言ってみました。
こちらの風習で、子供はクリスマスのプレゼントを書いたサンタさんへの手紙を窓に貼り付ける習慣があるのですね、そのことを思い出したのです。
夏が過ぎてもなかなか悲しみが癒されない様です。
私はディンゴ宛に手紙を書いてみては?と言ってみました。
こちらの風習で、子供はクリスマスのプレゼントを書いたサンタさんへの手紙を窓に貼り付ける習慣があるのですね、そのことを思い出したのです。
そうだね、と彼はすぐに手紙を書き始めました。何度も、何度も窓に貼り付けて・・・。
時には誰も居ない静かなベランダに座って、空に向かってディンゴと対話をしたり・・・。
そうしている内に、こころが整理でき、悲しみも和らいで来たのでしょう、やっとディンゴのことを笑顔で話すことができるようになりました。
そうして半年ほどが過ぎ・・・
私たちは動物が大好き。特に夫は小さい頃から家で動物を飼っていたそうで、ワンコが大好き。
一人っ子の息子にはやはり動物と一緒に生活するのがいいんじゃないか、というのが夫と私の気持ちでした、それでまたワンコを飼うことにしました。
息子と良く話もして・・・。
こちらでは犬を飼う時は、まず「動物愛護の家」に行く人が多いようです。
それからこのごろではネットで探す人も増えました。動物愛護の団体が広告を出していたり、個人でも掲載していたりするので、捜すのにとても便利なのですね。
私たちはネットで捜すことにしました。
最初はビーグルがいいね、と話していたのですが、 ページをめくっているうちに最初に私の目に留まったのがロレンツォでした。
まん丸な目、笑ったような口元・・・。私たちはいっぺんでこの子にしよう!と即決。
電話をしたその先は、ウィーンのヴォーヌング。丁度ハンガリーの里親からこちらに移した所です、とのお返事で、次の日に早速夫が引き取りに行くことになりました。

そして・・・
生後一ヶ月にも満たない子犬の赤ちゃんを私たちは新しい家族として迎え入れたのです。
もうすぐ1歳になるロレンツォ。すっかり私達に慣れてくれ、楽しい毎日を送っているみたいです。お陰で私達の家族にまた笑い声のたえない日々が戻ってきました。
ありがとう、ワンコのロレンツォ。(*^-^*)
ちなみにロレンツォと言う名前、もう生まれた時に付けられていて、他の名前を息子は付けたかったのですが、そのままの名前で呼ぶことにしました。^^。