私達は日常の会話の中でもお互いに受容しあうことができる。そうしあうことで、何気ない小さな違和感もすんなり受け入れられる会話を作ることができます。
高橋和巳先生の本の中からこれはと感じた受容の仕方を少しまとめてみようと思います。
*まず、人は分かってもらえた、と思うと安心するということ。
これは、とても大切な会話のポイントだと思います。このポイントで氏は支持・繰り返し・明確化の3つのことを重要視しているんですね。
「支持」では気持ちが良く分かる、共感できることを伝えることがポイントで、また相手のテンポを見ることも大切。
「繰り返し」、「明確化」は日常の会話のなかでは「支持」がうまく行っていれば、感情的、精神的に不安になっている相手以外の人にはあまり必要のないことかもしれないですね。
*評価、解釈、診断、操作、是認的態度は避ける。
相手のことをありのままに受け入れる、受け取る態度とは、このような感じなのだろうと感じます。
私たちは、家庭の中でも、学校、会社などでもこの評価、解釈、診断、操作、是認的態度を取る接し方が普通になっていますね。
そういう環境で育ったのですから、これはあたりまえなのかもしれませんが、人は「自分の正しいと思う観念に沿った世界」に住んでいて、それが生きてゆくうえでの根幹になっているもの。
したがって、「受容」の形としては、やはり評価、解釈、アドヴァイス的なことは避けた方が「そのままの相手」を受け入れることがすんなりゆくと感じられます。
*会話の結果として「受容」の感じられるとき。
話を聞き始める前と比べて、幾分でも「安らぎ」が増したと感じられるなら、「受容」が行われた証拠。 緊張が取れたり、語り口がゆっくりしたり(文体がやわらかくなったり)顔色がよくなったり、静かになったり、穏やかになったり、あるいは熱が冷めたりすることが「安らぎ」を表している。
以上のように氏は書いていますが、会話の上でも、やはり「安らぎ」があるものが「愛ある対話」であるに違いないと思います。
もし「安らぎ」を重視するならば、やはり「受容の態度」を基本に、まずは自分が自分を受け入れて会話を始めるのが「安らぎ」のあるコミュニケーションを作るのかな、と思いました。♡(*´◡`*)